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Majestouchシリーズ 概観 
2008.07.29.Tue / 23:44 

DIATEC FILCOのMajestouchシリーズも、限定版を含め、多くのモデルがリリースされています。テンキーレスモデルも発売されたことですし、Realforceシリーズ 概観に倣い、各製品の仕様を表にまとめてみます。




Majestouchシリーズ 仕様比較表(Rev.08052008)

型番 接続方式
(*1)
N-Key
Rollover
(*2)
配列 キー数
(*3)
キー刻印
(*4)
Cherry
軸色
筺体 LED
(*6)
初出 入手性
(*8)
フルキーボード FKB104M/EB USB

PS/2
× ASCII 101 英字 '06/02
FKB104M/EW
FKB104ML/EB '06/11
FKB104M/CB 英字
注音符号
?
FKB104M/EBR 英字 '07/04
FKB104ML/EBR
FKB104AL/EB アルミ
黒キー
'06/02
FKB104AL/EW アルミ
白キー
FKBN104M/EB '07/10 ×
FKBN104ML/EB
FKBT104M/EB Bluetooth
2.0+EDR
(USB)
× 青・赤
(*7)
'07/08
FKBT104ML/EB
型番 接続方式
(*1)
N-Key
Rollover
(*2)
配列 キー数
(*3)
キー刻印
(*4)
Cherry
軸色
筺体 LED
(*6)
初出 入手性
(*8)
FKB108M/JB USB

PS/2
× JIS 108 かな有り
(*5)
'04/12
FKB108M/JW
FKB108M/NB かな無し
FKB108M/NW
FKB108M/NB-K
FKB108ML/NB
かな無し '06/07
'06/10
×

(*9)
FKB108MC/JB かな有り '07/08 ×
FKB108MC/NB かな無し ×
FKB108M/JBR かな有り '05/10
FKB108M/NBR かな無し
FKB108ML/NBR '07/03
FKB108MC/NBR '08/06
FKB108AL/JB かな有り アルミ
黒キー
'05/10
FKB108AL/JW アルミ
白キー
FKB108AL/NB かな無し アルミ
黒キー
FKB108AL/NW アルミ
白キー
FKBN108M/NB かな無し '07/10
FKBN108ML/NB
FKBN108ML/NW '08/01
FKBN108ML/JW かな有り
FKBT108M/JB Bluetooth
2.0+EDR
(USB)
× かな有り 青・赤
(*7)
'07/08
FKBT108ML/JB
FKBT108M/NB かな無し
FKBT108ML/NB

型番 接続方式
(*1)
N-Key
Rollover
(*2)
配列 キー数
(*3)
キー刻印
(*4)
Cherry
軸色
筺体 LED
(*6)
初出 入手性
(*8)
テンキーレス FKBN87M/EB USB

PS/2
ASCII 87 英字 '08/07
FKBN87ML/EB
FKBN91M/JB JIS 91 かな有り
FKBN91ML/JB
FKBN91M/NB かな無し
FKBN91ML/NB
テンキー FKB22MB USB

PS/2
× - 22 数記号 '07/01
FKBT22MB Bluetooth
2.0+EDR
(USB)
'08/06
(*1) 製品のコネクター形状はUSBで、PS/2接続したいときは、添付の変換コネクターを使用する。
(*2) USB規格の仕様により、USB接続時の同時押しは6キーまで。(参考: キーボードの同時押しについて)
(*3) Win/Appは全機種に装備されている。 ASCII配列:Win*2/App*1 JIS配列:Win*1/App*1
(*4) 全機種共通してレーザー刻印なので、文字種のみを表記した。
(*5) スペースのみ黒軸。
(*6) 茶軸品…青 黒軸品…赤 青軸品…緑 という一定のルールがある模様。
(*7) ペアリングLED…青 ローレベルLED…赤 なおNumLockなど通常の3つのLEDは装備されていない。
(*8) ◎…現行品  △…型落品  ○…限定品  ×…限定売切品
(*9) 限定版FKB108M/NB-Kが好評で、FKB108ML/NBとして正式に現行ラインナップとなった。両者は同一のもの。

 こうやってまとめてみると、改めてバリエーションの多さを実感します。他にコンパクトタイプのMajestouch Miniラインナップもありますが、こちらはいわゆる詰め込み配列であり、テンキーレスモデルも出揃った現在、個人的には存在の合理性が全く感じられないので、割愛することにします。データベースとして、ご希望の声があれば掲載も検討します。


 さて、シリーズを概観してみると、JIS/ASCII両配列において、基幹部分は共通させながらも、軸色・キー刻印・筺体色・N-key rollover機能・テンキーレスモデルなど、市場のニーズをきめ細やかに汲み取って来た姿勢には、大変共感を覚えます。反面Bluetoothモデルに関しては、OS起動前のBIOS操作が出来ない、フルサイズでありながら主要3LEDが装備されていない、スリープモードからの復帰がもたつくなど、商品としての詰めの甘さを指摘する声も聞かれます。


 ところで私個人はというと、JIS配列モデルでは、スペース両脇のキーをリマップして好きに利用したいものですから、この種の長いスペース"バー"は、どうも具合が良くありません。一方ASCII配列では、もう既にCherry純正のものが4軸色ともあるので、やはり購買に至ってはいません。鉄板入りで剛性の高さには定評があり、私も強く惹かれるものの、選り好みが激しい性分のようで、Majestouchとはどうも縁が遠いようです。

テーマ:PC周辺機器 - ジャンル:コンピュータ
Majestouch Tenkeylessシリーズ 発売 
2008.07.25.Fri / 23:17 

DIATEC FILCOブランドから、JIS/ASCII両配列で初のテンキーレスモデルとなる、Majestouch Tenkeylessシリーズが発売されました。LEDインジケーターを搭載しつつも配列は乱しておらず、大変好感が持てます。



Majestouch Tenkeyless全体図。上はJIS配列かな無しモデル、下はASCII配列モデル。


Majestouch Tenkeyless 仕様比較表
型番 接続方式
(*1)
N-Key
Rollover
(*2)
配列 キー数
(*3)
キー刻印
(*4)
Cherry
軸色
筺体 LED
(*5)
初出 入手性
(*7)
FKBN87M/EB USB

PS/2
ASCII 87 英字 '08/07
FKBN87ML/EB
FKBN91M/JB JIS 91 かな有り
FKBN91ML/JB
FKBN91M/NB かな無し
FKBN91ML/NB
(*1) 製品のコネクター形状はUSBで、PS/2接続したいときは、添付の変換コネクターを使用する。
(*2) USB規格の仕様により、USB接続時の同時押しは6キーまで。(参考: キーボードの同時押しについて)
(*3) Win/Appは全機種に装備されている。 ASCII配列:Win*2/App*1 JIS配列:Win*1/App*1
(*4) 全機種共通してレーザー刻印なので、文字種のみを表記した。
(*5) 茶軸品…青 黒軸品…赤 青軸品…緑 という一定のルールがある模様。
(*6) ◎…現行品  △…型落品  ○…限定品  ×…限定売切品

 JIS 91/ASCII 87テンキーレス標準配列、WinApp付き、PS/2・USB接続両対応。キースイッチにはドイツCherry社の茶軸・黒軸(*1)を使用し、Nキーロールオーバー対応。LED付き。筐体カラーは黒のみ。JIS配列モデルでは、かな刻印の有無も選択可能です。配列の違い・軸色の違い・かな刻印の有無(JISのみ)により、計6モデルの一挙リリースです。実売価格は税込¥10,500〜10,800程度。



■ 好感の持てるLED配置
 さて、両配列を見渡して私がまず気付いたのは、LEDインジケーターです。巷のテンキーレスモデルでは、元から省略されているものや、キー配列を歪めてまで強引に詰め込んでいるものも散見されるなか、本モデルでは、キー配列を侵さずスマートに搭載されており、大変好感が持てます。ただ、ひとつ気になったのは、NumLockインジケーターが省略されていることです。テンキーレスモデルゆえの事とはいえ、以前は3つのLED同士の相対的位置で動作状況を把握していたはずで、解釈に慣れるまで、少し違和感があるのではないでしょうか。



Majestouch Tenkeyless LEDの位置。Homeキーの直上、ScrollLockキーの直下。キー配列を乱さず、スマートに搭載されていて好感が持てる。


■ JIS/ASCII両配列における最下段のキー配列
 次に注目するのは、最下段のキー配列です。JIS配列モデルでは、Majestouchシリーズ恒例の、幅広スペースバーとなっており、またそれを実現するため、右Winは省略されています。一方ASCII配列モデルでは、元からスペース周りに余裕があるからでしょうか、右Winも装備されており、またEnter形状も一文字横長タイプで、最近のごく一般的なASCII配列キーボードといった印象です。ただし、これらの特徴はフルサイズモデルの頃と全く同様で、今更私が特筆することでもないでしょう。



■ 高級ライバル機種
 ところで、タッチフィーリングの違いこそあれ、入力の快適性を追求したライバル高級機種としては、Topre Realforce テンキーレスシリーズが思い浮かびます。価格に1.5倍強の差はありますが、そもそも鍵盤ひとつに5桁のお金を掛けようとする時点で、ユーザーは既製品(現用品)には満足出来ず、良い鍵盤を求めようとしている、明確な意思を持った方であるはずでしょう。価格差はそこまで大きな判断材料ではないものと思われますが、如何でしょうか。



■ 本シリーズ発売の意義
 むしろ今回の発売において見出すべき意義は、「ASCII標準配列テンキーレスキーボードが、現行モデルとして安定入手可能であること」これに尽きるのではないでしょうか。古参のベテラン層やプログラマーを筆頭に、ASCII配列には一定の根強い人気があり、またテキスト・プログラミング入力用途では、テンキーの必要性もさほど高くなく、結果「ASCII配列テンキーレス」という独自のジャンルが成立しているのは、皆さんもよくご存知の通りです。ASCII(US QWERTY)配列自体は世界的に見ると大変ポピュラーなものですが、それがテンキーレスとなれば話は別で、選択肢は途端に限られて来てしまいます。



■ ニッチな「ASCII標準配列テンキーレス」
 そして唯一にして最大の難点はそのニッチさであり、日本国内で安定入手出来るモデルは、これまでほとんど無かったか、或いはほんの一時期だけだったのではないでしょうか(*2)。中古市場の良物件や、キーボード専門店のスポット入荷に目を光らせるなど、諸氏それぞれに、スペア確保には腐心されていたことと思われます。趣味として考えれば、それもまた楽しい鍵盤渉猟の旅なのでしょうけれど、プロの商売道具として見れば、故障は即、死活問題に直結する訳で、看過できるものではありません。ここで参考までに、当方の思い付いたASCII標準配列テンキーレスモデルとその雑感を、以下の表にまとめてみます。



ASCII標準配列テンキーレス比較表
メーカー モデル 接続方式 キー機構(*1) キー数 Win/App LED 入手性
IBM Space Saver AT・PS/2 座屈バネ機構 84 0/0 × 絶版
'80年代から'00年代まで生産された長寿モデル。時期により様々なバリエーションがある。製造(供給)元もIBM→Lexmark→Unicompと移った。LEDインジケーターが無い。
IBM Space Saver II
Keyboard(US)
PS/2 メンブレン 87 2/1 絶版
ThinkPadでおなじみのTrackPoint付き。LEDインジケーターを無理に組み込んでいるため、十字キー直上のレイアウトが窮屈になっている。Lenovo名義の旧IBMページにJPモデルの写真があるが、JP/USモデルとも絶版か。
Fujitsu FKB8745-101
(PDF)
PS/2 メンブレン 87 2/1 × 絶版
同系列の姉妹機があり、FKB8738-101などLED装備のものもある。
Topre Realforce86UK USB 静電容量無接点 86 1/1 × 韓国でのみ販売
DIPスイッチにより、CtrlCapsLockなどのキースワップが可能。
Logitech diNovo Series Wireless
(PS/2・USB)
パンタグラフ 86(*2) 2/1 × 絶版
正確にはdiNovo Media Desktop/diNovo Media Desktop Laser/diNovo Cordless Desktopの3モデル。マウス・テンキーパッドも付属するコンボ製品。モデルによって通信方式や接続方式が異なる。詳しくは拙別記事(diNovoシリーズ 概観)参照。
Luxiium Luxeed ? パンタグラフ? 86(*2) 2/1 × 韓国でのみ販売?
彼の国のお家芸me too製品か。LogitechとのOEM・ODM提携を聞いたことが無いのだが…。
(*1) キースイッチユニットアクチュエータ、両観点からの呼称が混在している。一般に通りが良い表記を用いた。
(*2) Deleteが縦2キー分となり、その皺寄せでScrollLockが消失している。またメディア関連キーなどの特殊キーは除外した。

■ 国内発売されないRealforceのASCII配列テンキーレス
 ところで、お隣韓国でRealforceのASCII配列テンキーレスが発売されたのは記憶に新しく、日本での発売を心待ちにするユーザーも多いことかと思われますが、現時点では何のアナウンスも無く、全くの未知数です。さて、このような中でのMajestouch Tenkeyless発売なのですから、やはり快哉を叫ぶ向きも多いことと思われます。



■ モデル間で流動的な右ALTの位置
 ただひとつ言及しておきたいのは、右Altの位置です。拙別記事(霧の晴れない東南部)でも触れていますが、メインキー部の最下段右半分、ことに右Altの位置というのは、各モデル間でとかく異なりがちです。これはWinAppの有無や、そのWinの数、そして各モデル間における最下段それぞれのキーの幅の違いによるものです。その反面、この右Altには、欧州各言語の配列ではAltGrとして特殊文字を入力するための大切な役割があり、またUS ASCII配列キーボードユーザーの中には、日本語入力用の半角/全角として利用している人も多いことでしょう(*3)。このように頻用するキーの位置が、機種によって安易に移動してしまうことに、個人的には強い抵抗を覚えるのですが、皆さんは如何思われますか?



■ JIS配列の幅広スペースバー
 さて、これまでASCII配列モデルばかりを取り沙汰してきましたが、JIS配列モデルにおいても、スペース両脇の無変換変換を全く使わない人にとっては、この幅広スペースバーの長さは大きな魅力でしょう。ASCII配列鍵盤愛好者が唱えるところの、「スペースバーのゆったり感」が、JIS配列を使いながらにして実感できることと思います。個人的には変換Backspaceにリマップし、Erase-Eazeもどきとしたものが中々便利で手放せませんので、この手のモデルはどうも苦手なのですが…。



■ 黒軸・茶軸どちらを選ぶか
 それから軸色については、いずれのモデルも黒軸・茶軸が選択可能で、大変ありがたいラインナップ展開です。しかし両軸の経験者でもない限り、どちらにするかいきおい迷うことと思いますので、私見に過ぎませんが、当方の感想を記してみようと思います。ただ当方の所有するCherry軸鍵盤は、全て純正のG80-3000シリーズばかりです。Majestouchシリーズと比べると、鉄板の有無など相違点もあるとは思いますが、店頭で試打したそれらとの、根源的な差は無いと感じました。一応ご了承下さい。


Cherry軸の動作ダイアグラム。左が黒軸(Linear Action)、右が茶軸(Tactile Feel)。両軸とも動作点は深さ2mmの場所。その時の荷重は、黒軸は60g、茶軸は45g。なお茶軸には深さ1.2mmの場所に55gの押し込み点がある。


  • 黒軸(Linear Action)
    キーの押し込みから底着きまで、荷重がリニア(直線的)に変化します。ストロークの途中に、キーを押したと判る引っ掛かりやクリック感が無く、スッと入り、スッと戻る感覚です。またバネが強く、モチモチした打鍵感です。その強さが指の戻りをサポートしてくれるお陰で、同じキーを連打するときにも、戻しの不足による押下漏れがありません。総じて追従性が高く、高速入力に好適です。
    反面そのバネの強さの所為で、疲労感は相当なものです。疲れないコツとして、「底打ちせず、撫でる様に」、との意見をネット上でよく目にするのですが、動作点が2mmの深さにあり、撫でる感覚で押すには深すぎる所為で、押し込みが足らず、打ち損じることがしばしばありました。
    居住まいを正し、気を張って相対すると、自分はここまで高速入力出来るのかと、感動することができる鍵盤です。反面すぐに疲労感が募り、楽な打鍵法を模索することで、また疲労感が募ります。気分転換には大変良いのですが、自分の中で常用機の座を占めたことは、これまでありません。


  • 茶軸(Tactile Feel)
    体感できる押下フィーリングは、グラフで見る以上に大変軽快です。押し込みの途中に僅かな抵抗が感じられ、それを超えた瞬間慣性で動作点を超えるので、 押下漏れがまずありません。キーの行きと戻りで2度軽い抵抗があり、打鍵時のリズムを取り易く思います。また高速打鍵中はカタカタという底着き音に交じり、シュルシュルという摺動音が確かめられます。
    IBMのModel M系など、強い押下力と明快なクリック感に慣れている人には、幾分物足りなく感じられるかもしれません。また安物で動きの渋い、メンブレン鍵盤からの乗り換えでは、力みが取れ軽快な動作に慣れるまで、勢い余った力で、打鍵が安定しないかもしれません。合わないからと言ってすぐに手放したりはせず、好転反応だと思って、暫くは使い続けてみられることをお勧めします。何やらアヤシゲな非認可健康食品の謳い文句のようではありますが…。

 長々と書いてしまいましたが、幾らかでも参考になれば幸いです。Cherry軸に初めて触れようとする人であれば、これといった非が無く、万人向けの茶軸の方を、私ならまずは迷わずお勧めします。



■ 鍵盤渉猟の愉しみ
 FILCOからは、今回のTenkeylessモデルを含め、Majestouchシリーズとして、Cherry軸各色を採用した鍵盤が多く発売されています。ただ「黒・白・茶・青」各色のうち、白軸は未だ無く、黒軸の一部や青軸においても、確か限定品であったと記憶しています。



 高級ライバル機種のRealforceに先駆け、国内で唯一無二の「ASCII配列テンキーレスキーボード」を発売した意義とインパクトは、鍵盤愛好者の間において、決して小さなものではなかったと思われます。



 コンパクトさがアイキャッチとなりユーザーとなった層の方々に、次は軸色(=タッチフィール)の違いでリピーターになって貰うのは、ビジネスとして見た場合、甘過ぎる了見というものでしょうか。限定品でも結構ですので、初の白軸や、軽快で楽しい青軸もラインナップに加わり、全色選択可能となれば、それもブランド力の一助とは成り得ないでしょうか。少なくとも青軸の方は、黒軸よりも軽快かつ華やかで、実用性にも優り、商品としての訴求力は上だと思うのですが…。



 またCherry純正品には全軸色揃っていますし、資金や設置スペースが許すなら、同機種の軸色違い、或いは同軸色でメーカー違いの鍵盤を利き比べてみるというのも、愛好家にだけ許された、ささやかな愉しみなのかもしれませんね。




[参考リンク]
製品紹介ページ(DIATEC)
「Nキーロールオーバー」対応テンキーレス「Majestouch」!(ASCII.jp)




(*1)
Cherryスイッチについて、大変詳しく解説されている、金字塔サイトがあります。
⇒ Qwerters Clinic Cherry MXキースイッチ
⇒ Cherry社ご本家の
PDFへのリンク(301KB)も載せておきます。

(*2)
個人輸入や中古市場に依らない、安定した国内入手ルートをご存知の方がおられましたら、どうかご指摘下さい。また表中のモデル以外に、ASCII標準配列テンキーレスモデルをご存知でしたら、情報をお寄せ下さい。

(*3)
[参考リンク]
右Altキーに[漢字]キーを割り当てる方法(AXキーボード設定を利用する方法)(@IT)

▽Open more.
テーマ:PC周辺機器 - ジャンル:コンピュータ
Logicool Cordless Desktop MX 5500 Revolution 発売 
2008.04.24.Thu / 23:53 

diNovo Edgeに次ぐ、LogicoolからのBluetooth製品です。マウスがちょっとだけ、気になります。

Cordless Desktop MX 5500 Revolution 全体図

[Logicool Cordless Desktop MX 5500 Revolution 製品紹介]
http://www.logitech.com/index.cfm/keyboards/keyboard_mice_combos/devices/3481&cl=jp,ja




 キーボードとマウスのワイヤレスコンボ製品。通信方式はBluetooth 2.0+EDR。キーボードは単3電池4本駆動。JIS 107キー特殊配列で、筐体の左や右下にはメディアキー・FLIP 3D・ガジェット起動ボタンなど、Windows Vistaでの利用を見込んだワンタッチキーが装備されています。キーボード上部には液晶パネルがあり、時刻・温度・再生中のメディア情報・メール受信状態などが表示出来ます。マウスは現行品のMX RevolutionをBluetooth仕様にしたもので、現行品同様、充電式Li-ionバッテリー駆動。現時点では本製品でしか手に入らない、ちょっとレアなアイテムです。セット価格は直販サイトで税込¥19,800。一般の販売店なら、もう少し安めの値段が期待できるのではないでしょうか。


 ところで、国内でも発売された同じBluetooth製品といえば、diNovo Edgeが記憶に新しいところです。こちらは日本版もASCII配列でした(*1)が、今回のモデルでは、しっかりJIS配列にローカライズされています。



通信方式・キー配列 対応表
モデル名 通信方式 配列
ASCII EU JIS
Cordless Desktop
MX 5500 Revolution
Bluetooth
2.0+EDR
diNovo Edge Bluetooth
2.0+EDR
×

 いずれにせよ、メインキーボード部右下のWinAppを省き、代わりにFnを配置するのは、最近のLogitechのトレンドで、最初に"JIS 107キー特殊配列"としたのは、このような理由によるものです。もうひとつトレンドといえば、十字キーが右Ctrl部に食い込みDelete部が縦2列となっています。diNovo Edgeも同様のレイアウトで、我慢して使ってみたのですが、標準配列を前提とする身には、何度使っても慣れるものではありません。皆さんは本当に便利に思われますか?


Cordless Desktop MX 5500 Revolution JIS配列

 あと気になるのがキーボード上部のファンクションキーで、無意味に左右に動かされ、そのサイズも小さくなり、見るからに使い難そうに思えます。せっかくFnキーで様々な機能をバインドしているのですから、中央のどうでもいいロゴなんかどこかにご退場願って、もう少しあるべき姿に戻って欲しいところです。キーというものは押す為にあり、その為には押し易くなければならないと、ごく当たり前に思うのですけれど、単に私の頭が固いだけなのでしょうか。もっとも、このキーボードだけを使い続けるのなら、単なる「慣れ」の範疇なのかもしれませんね。


 液晶パネル部分についても、気がかりなことがあります。再生中の音楽情報表示は、diNovo Media Desktop(と同 Laser)のテンキーパッドの場合、日本語を含めた2バイト文字の部分が、全て"?"に変換されていました。本モデルはJIS配列の日本語版として正式に発売される以上、日本語表示にも対応していて欲しいところですが、各所のレビューを見てもそういった情報には行き当たりません。

※ 日本語表示にも対応しているようです。ただし表示の際は文字が大きく、そして表示数が少なくなり、一覧性に乏しく、全く実用的ではないようです。('08/06)


 もうひとつの懸念事項はメール着信表示についてで、対応MUA(メーラー)はOutlook Express・Outlook・Windows Mailの3つとのこと。いささか守備範囲が狭過ぎというか、偏り過ぎではないでしょうか。以下に比較雑感を述べるとして、個人的にはWindows Live MailやMozilla Thunderbirdへの対応を望みたいところです。


  • Outlook Express
    タスクトレイに格納しようとしてもタスクバーに居座って実用的ではありませんし、加えてOutlook Express経由のHotmailアクセスのサポート終了('08/06/30)がアナウンスされています。

  • Outlook
    単なるメーラーとして使うには余計な機能が多く、動作が軽快ではありません。唯一のメリットはタスクトレイに格納可能であることでしょうか。企業などでのシェアはかなり高いと思われますが、そういう場所にこのキーボードセットのニーズは見出し難いように思います。

  • Windows Mail
    Vistaデフォルト付属のメーラー。やはりHotmailアクセスをサポートしませんし、Windows Live Mailが後継であり、スーパーセットであることを考えると、積極的に使う理由が見つかりません。

 そもそもこの着信通知機能と聞けば、まずワイヤレスマウスのMX-610を思い出しますが、あれだけ大々的に喧伝した割には、正式対応メーラーはOutlookのみで、Outlook ExpressでもPOP3アカウントで使えたりするものの、その動作は不安定でした。私には、結局ウヤムヤのままフェードアウトしていったように思えるのですが、この機能を現役で有効活用している人って、おられますか? ともあれこのMX 5500では、どれだけの実用性があるものか、興味は尽きません。


 ということで、キーボードには個人的に全く期待出来ないのですが、マウスには、物珍しさも手伝って、少し心惹かれます。先に述べた通り、現行MX RevolutionのBluetooth版で、現時点では本製品でしか入手出来ないレアアイテムです。


Cordless Desktop MX 5500 Revolution Bluetoothマウスと充電用クレードル

 未所有ですので、憶測類推だけで記事を書くのも(はばか)られますが、所有する同社BluetoothマウスV-270・MX-900・MX-1000での経験を元に、ノーマル版と比較検討してみます。



MX Revolution 比較表
通称 通信方式 Bluetooth
汎用性
リポート
レート
電波強度 対干渉性 消費電力
MX Revolution
Bluetooth版
Bluetooth
2.0+EDR
80Hz?
MX Revolution
ノーマル版
非Bluetooth
2.4GHz
× 125Hz

 最も気になるのはリポートレートで、LogitechのBluetoothマウスは何故か伝統的に80Hz前後と、昨今のマウスの125Hzよりも、かなり低めとなっています。この違いは、CRTでリフレッシュレートを高くしていると特に顕著で、マウスのdpiにもよるのですが、カーソルがチラつき、ワンテンポ遅れたような挙動には、知らない間に疲労感を募らせます。


理想的なリポートレート実際のリポートレート
理想的なリポートレート。平均80Hz前後。実際は異常に高い周波数がしばしば混入する。

 総合すると、動作パフォーマンスを取るなら従来のノーマル版、汎用性を取るならBluetooth版、となるでしょうか。しかし、最近ではBluetoothを元から内蔵しているノートPCも珍しくないとはいえ、さすがにこのボディサイズですので、on/offスイッチがある点を評価しても、モバイル用途に適しているとは思えません。またLogitechのBluetoothデバイスに代々バンドルされている、Broadcom(旧Widcomm)のスタック以外を使用した場合、SetPointで認識してくれるのかにも、不安が残ります。


 熱狂的なLogitechファンとしては、コレクションに何としても欲しいところで、単品発売を願ってやみません(*2)。しかし下位と目されるノーマル版が実売1万円前後であることを考えると、どうしても割高感は否めず、またマウス単品の場合はBluetoothである必然性も薄く、実現はおよそ難しいのではないでしょうか。




[参考リンク]
プレスリリース(Logicool)
製品紹介(Logicool)
ロジクール、Bluetooth対応無線キーボード「MX 5500 Revolution」を発表(ASCII.jp)
入力デバイスの新製品 2008年4月19日号(Impress AKIBA PC Hotline!)
【フォトレポート】話題の多機能キーボード「MX 5500 Revolution」を使ってみた!(RBB TODAY)
新搭載のLCDはどうか:Bluetoothを全面採用した「MX5500 Revolution」を試す(ITmedia +D PC USER)




(*1)
diNovo Edgeには米国ASCII配列と並び、フランス語・ドイツ語などの、EU配列モデルも存在します(拙別記事 diNovoシリーズ 概観 参照)。その中にあってJIS配列だけが除外されたのは、やはりミニマル・スタイリッシュ志向のデザインに、日本語のかな表記がそぐわなかったのでしょうか? 最近ではRealforceの一部モデルなどに、かな無し仕様もあることですし、Edgeでも十分に実現可能だったように思います。もっとも、個人的には無刻印が理想なのですが…。


(*2)
diNovo MiniとBluetoothについての記事ですが、インタビューの最後に、MX Revolution Bluetooth版の単体販売について、少し参考になる公式見解があります。
[参考リンク]
塩田紳二の「PDAレポート」
「diNovo Mini」がBluetoothである理由?米Logitechインタビュー

テーマ:PC周辺機器 - ジャンル:コンピュータ
Libertouchの「私的」不具合 
2008.04.10.Thu / 22:52 

無償交換をお願いしていた、Libertouchが戻って来ました。ひと通り一日試用したところですが、今のところ不具合は発生していません。その代わり、荷重の再カスタマイズ時に、軸を折損してしまいました。




 先週金曜の夕方に発送し、水曜の午後には返送品を受け取った訳ですから、サポートセンターまでの距離や、週末を挟んだことを勘案しても、大変迅速で好感が持てます。梱包も、元箱を更にひと回り大きなダンボール箱で覆ってくれており、さすが一流メーカーの所作だなと、心地よい納得がいきます。


 さて早速開梱し、鍵盤裏のラベルを確認すると、"Rev.04D"のものになっていました。Webブラウズをしたりこの記事を書いたりと、ひと通り一日試用したところで、現在、特に不具合は発生していません。本機のUSBハブに、敢えて動作のシビアな、LogitechのG7ワイヤレスマウスを繋いでもいるのですが、瞬断なども無く、いつもと変わらぬ上質のシルキーフィールで、(すこぶ)る快適です。


キーボード裏面ラベル
Rev.は04D。いまのところ快調。

 ところで交換品のキー荷重は45g均一ですので、CtrlShiftスペースEnterなど頻用の機能関連キーを、以前のように35g重に交換していたところ、中心軸をあまりよく確認せず強く押し込んだ所為で、白い軸部分のツメを折ってしまいました。


CtrlとScrollLockのキーパーツ一式。Ctrlの方の白いツメが折れている。 キーボード左下部。左Ctrlを外している。
折損してしまった白い軸部分のツメ。当座はScrollLockのものを間借りすることにする。 キーボード左下部。中心の四角い穴に、白い軸が意外と押し込みにくい。

 覆水(ふくすい)を盆に戻すことも(かな)いませんし、幸い、この白い軸部品もキーキャップから取り外せます(*1)ので、普段使うことの無いScrollLockあたりから拝借して、当面凌ぐことにします。それにしても以前diNovoの記事で、ScrollLockについて「スペアとして役立つくらいのもの」(*2)と書いた事が、返す返すも苦い気持ちで思い出されます。単に私がガサツなだけでしょうけれど、同じLibertouchユーザーの皆さんも、どうぞご注意ください。


 粗忽(そこつ)な性分ゆえ、生活のあらゆる場面でCtrl+Zが欲しくてたまらない毎日です。




(*1)
竹製の耳かきなど、比較的柔らかい材質のもので、やや力を入れて上に掻き出すと、傷も付けず割と簡単に外せます。その際は部品を飛ばさないよう、ご注意ください。

(*2)
CPU切替器(KVMスイッチ)ではScrollLockに機能が割り振られていることも多く、愛用されている方にとっては大切なキーでしょう。

テーマ:雑記 - ジャンル:コンピュータ
Libertouchの不具合 
2008.04.03.Thu / 23:33 

問題となっている、Libertouch(リベルタッチ)の不具合に遭遇。該当Rev.のものでした。無償交換をお願いしてみようかと思っています。




 前回の記事で少し触れた、Realforce姉妹機[FD0100]を押入れで探していると、試打もそこそこ、積読(つんどく)ならぬ「積鍵(つんけん)」になっていた、Libertouchを発見。ラバーカップを交換し、荷重カスタマイズを楽しんだ後、常用機は他にあるうえ埃がするからと、そのまま仕舞っておいていたのでした。


 USBなので飛び入り参加に不便も無く、早速いそいそとPCに接続。ところが気持ちよくテキストを打っていると、僅か数分後、急にEnterが利かなくなり、改行が出来なくなってしまいました。不審に思って連打すると、NumLock LEDもそれに合わせて点滅します。


 そういえばLibertouchには何かリコール問題があったなと、(おぼろ)げな記憶を頼りに検索してみると、容易(たやす)く該当ページにたどり着けました。


FKB8540シリーズキーボード(リベルタッチ)の無償交換についてのお詫びとお願い
http://www.fcl.fujitsu.com/topics/2007/20070911.html


 早速自前の鍵盤を裏返して確かめると、やはり問題となっているRev.02Bです。それにしても、●自分はLibertouchを所有している ●Libertouchには確かリコールが出ていた との認識が漠然とでも有りながら、今の今まで確認を怠っていた、(ものぐさ)な自分に呆れるばかりです。幸い、2008年12月末日まではサポートが受けられるようですので、これ以上自分を責めないことにします。


 送料は着払いで良いとのことですので、気も楽です。一応サポートさんに諒解を取り付けてから、送ってみることにします。ただし更に検索すると、交換後の上位Rev.品でも問題再発との情報に行き当たり、一抹の不安は拭えません。ともあれ、まずは行動を起こさなければ話になりません。交換品で幸せになれるのかどうか、追ってレポート記事をアップする予定です。不具合が直っていると良いのですが…。

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