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Realforce新モデル5機種 予約受付開始 
2009.11.05.Thu / 23:55 

無刻印仕様、55g均一仕様など、一気に5機種の黒筐体モデルを発表。現在予約受付中です。




Realforceシリーズ 仕様比較表(抜粋)

型番 通称 接続方式 キー数 Win
App
(*1)
キー荷重 キー刻印 筐体 LED DIP 初出 入手性
(*2)
     SJ08N0 108UBK
無刻印
USB 108 変荷重 無刻印 × '09/11
限定100
SJ38B0 30g均一
108UBK
30g均一 レーザー
かな無し

限定200
SJ58J0 55g均一
108UBK
55g均一
限定200

SJ08B0 108UBK 変荷重 レーザー
かな無し
'08/01

NG01N0 91UBK
無刻印
91 変荷重 無刻印 × '09/11
限定100
NG51B0 55g均一
91UBK
55g均一 レーザー
かな無し

限定200

NG01B0 91UBK 変荷重 レーザー
かな無し
'05/12

FD01D0 45g均一
無刻印
PS/2 106 × 45g均一 無刻印 黄緑 × '04/12 ×
限定200

SE08K0 55g均一
87UKW
USB 87 55g均一 昇華
ハングル
'09/03
SE18K0 55g均一
87UKB
昇華(墨)
ハングル
? 87UW
無刻印
無刻印 ×□
限定7?
? 87UB
無刻印
×□
限定7?
(*1) ◎…Win*2/App*1  ○…Win*1/App*1  ×…Win*0/App*0
(*2) ◎…現行品   ○…限定品   ×…限定売切品/一般入手不可品   □…国内未発売品

 ベースとなるのは、黒筐体定番モデルのフルキーボード[SJ08B0]と、テンキーレス[NG01B0]。これらの刻印を無刻印化、荷重を30g均一/55g均一化した、派生モデルと捉えると良いようです。よって、CtrlCapsLockEsc半角/全角スワップなどが可能なDIPスイッチや、WASDキーといった付加価値的なものは無く、純粋に本体の仕様を変化させたモデル群となっています。型番はそれぞれ、[SJ08N0] [SJ38B0] [SJ58B0] [NG01N0] [NG51B0]。Nが無刻印、3が30g均一、5が55g均一を表すようですので、迷うこともなさそうです。現在予約受付中で、11月26日発売とのこと。


 さてこれらのうち、個人的に興味惹かれるのは、無刻印モデルと、55g均一荷重モデルです。前者については、拙別記事(東プレ(OEM)無刻印鍵盤などについて)で触れた通り、国内ではかつて[FD01D0]が200台発売されたきりでしたし、韓国では一部コミュニティ向けに、ごく少数が非公式的(?)に融通されたのみであったようです。また流用可能な別売のキートップも有りますが、JIS/ASCII配列とも、完全に無刻印化することは叶いませんので、今回100台ずつ、計200台の発売もまた、貴重なのではないでしょうか。


 それから後者55g均一荷重について。こちらは拙別記事(Realforceシリーズのキー荷重について)で触れた通り、これまで55g重を体感したければ、変荷重モデルのNumLockEscを一本指で押すしかありませんでした。また均一荷重モデルとしては、韓国でテンキーレス87が発売されているのみです。かねてより55g均一荷重には興味津々でしたので、国内で容易に手が届くとなれば、是非1台は物にしたいと考えています。無刻印要素も兼ね備えていれば、個人的には申し分無いのですが、両方を買えば済むことですので、この際良しとします。


 むしろ問題は、このところずっと25g均一荷重に慣れ切っていることです。試しに30g均一荷重の106S[LA0200]を取り出し、久々に触ってみました。かつてあれほどソフトで特徴が無いと感じた打鍵感であったのに、初めはそのコシ感・メリハリ感に感動し、そして押下力が足らずミスタイプを頻発し、疲労感を募らせています。これから発売日まで、時間を掛けて25g重⇒30g重⇒45g重⇒55g重と段階的にリハビリに取り組んでいこうかと、漠然と考えています。




[参考リンク]
東プレ Realforce祭 2009(ダイヤテック)
東プレ Realforce祭り 2009(ShopU)
東プレ Realforce祭り(クレバリー)

テーマ:PC周辺機器 - ジャンル:コンピュータ
Realforce91UBY 新登場 
2009.10.08.Thu / 23:01 

JIS配列テンキーレスモデルに、何とも奇妙なイエローキートップモデルの追加です。




Realforceテンキーレスキーボード 仕様比較表(抜粋)

型番 通称 接続方式 キー数 Win
App
キー荷重 キー刻印 筐体 LED DIP 初出 入手性
(*)
     NG02Y0 91UBY USB 91 45g均一 昇華
かな無し
黄色キー
× '09/10
NG02B0 91UDK-G 昇華(墨)
かな無し
'08/11
NG01B0 91UBK 変荷重 レーザー
かな無し
× '05/12
(*) ◎…現行品

 テンキーレスJIS 91キー標準配列、WinApp付き、45g均一荷重、USB接続。CtrlCapsLockEsc半角/全角スワップなどが可能なDIPスイッチ装備(*1)、筐体カラーは黒。と、ここまでは墨刻印91UDK-Gと同じですが、本モデル最大の特徴は、一目瞭然、イエローキートップ仕様であることです。また、上記キースワップ用のCtrlCapsLockキーキャップと、ワイヤータイプのキートップリムーバー、そして最近ではすっかり定番化して来たWASDキー、これらもオプション品として付属します。型番は[NG02Y0]。ダイヤテックから10月上旬発売開始、価格は¥22,500。


 それにつけても、何とも奇妙でショッキングなイエローキートップです。黒筐体とのコントラストは、初見では工事現場の警戒標識を、2回目以降ではスズメバチジョロウグモの危うさや禍々しさを、連想してしまいました。黄色の弾む遊びゴコロに対し、黒が見事に足を引っ張っているというか、ねじ伏せているような印象です。ポップさを目指していたら、いつの間にかキッチュさになっていた、そんな感じです。東プレ、或いはOEM元のデザイン担当者は、経費が許されないなら自費ででも、MoMAあたりをゆっくり逍遥して来ては如何でしょうか…。


 むしろ私が評価しているのは、WASDキーのセンターであるSに、ポジションマーカー、それもタイプを新規採用してある点です。一般論として、キーボードのポジションマーカーには、_(アンダーバー)タイプ、(中点)タイプ、そして窪み度合いを強くした(スクープ)タイプの3種類があります。Realforceシリーズには、このうち_タイプが標準的に用いられ、唯一(?)例外的にOEMモデルの[FD0100]にだけ、タイプが用いられて来たように思います。そもそもFPSゲームプレーヤーは、左手ホームポジションに、もう一つのホームポジションを同居させている訳で、キートップを交換したとき、敢えて別系統の感触にしている点を、開発者の深慮と取っているのですが、深読みし過ぎでしょうか。いずれにせよ、ユーザーにとってはありがたい仕様と言えそうです。


 




[参考リンク]
製品紹介ページ(ダイヤテック)
「RealForce」シリーズに異色のイエローツートンモデルが登場!(ASCII.jp)
東プレ Realforce91UBYの概要(2009年10月10日号)(Impress AKIBA PC Hotline!)
まさかの黄黒ツートン! 東プレ製キーボード「Realforce91UBY」発売(アキバ総研)

MoMA(ニューヨーク近代美術館)
MoMA(Wikipediaによる解説)
MoMAstore(Web上でウィンドウショッピングするだけでも楽しめます)




(*1)
DIPスイッチ詳細
スイッチNo. 機能
1 OFF : CapsLock = CapsLock  左Ctrl = 左Ctrl
ON : CapsLock = 左Ctrl 左Ctrl = CapsLock
2 OFF : Windows = Windows
ON : Windows = Disabled
3 OFF : ESC = ESC 半角/全角 = 半角/全角
ON : ESC = 半角/全角 半角/全角 = ESC
4 OFF : Application = Application
ON : Application = Disabled

テーマ:PC周辺機器 - ジャンル:コンピュータ
ネットで見掛けた面白い巨大構造物 
2009.08.31.Mon / 23:10 

私的メモのお裾分けです。その前に少しだけ、私の昔語りを。ゴタクの抱き合わせ販売が不要の向きは、本編内容からどうぞ。




 天の邪鬼は、生来私の性分です。世の中の定石にも、いつも斜めから取り組んでばかりです。歳を取り、少しは知恵が付き、幾分体力は衰えもしました。それでも何かしら奇を(てら)おうとする自分に、苦笑いするより外ありません。


 さて、私は幼小中の12年間を、地元では人気の国立進学校で過ごしました。ただ幼稚園の入園に際し、「お受験」バトルが有った訳でもなく、単に家が近かったこと、そして親の(くじ)運が良かったこと以外、特に理由はありません。後はありがちなエスカレーター方式です。親は勉強を強いも急かしもせず、むしろ私の方が危機感を覚えたほどです。幸い中学後半は上位に居り、進路指導の先生からは、進学高校を勧められたりもしました。


 ただその頃は、妙に鬱屈しており、虚無的になっていました。目の前に敷かれたレールを、何の疑問も無く進むことに、ひどく懐疑的でもありました。とはいえ、偉そうに世を眺めてみたところで、たかだか中学生です。経済的に自立すらしておらず、虚無も懐疑もあったものではありません。今風に言うと、単なる「中二病」だったのでしょう。ただそれを実行に移した点が、私の天の邪鬼たる所以です。波風を立てるのは嫌でしたので、皆と一緒に高校受験はしたのですが、解る範囲で全て1つずつ答えをずらし、無事「不合格」したのでした。


 その後のゴタゴタは端折ります。ただ結論から言えば、私は国内航路の船員になりました。ブリッジで操船を司る甲板員ではなく、機関員の方です。中卒の学歴にもかかわらず、給料は手取りで20万を超えており、この点だけを見れば破格の待遇です。ただこれは長期間にわたって拘束され、また業務内容も典型的な3Kで、その分のお手当ということなのでしょう。低気圧が近付き、時化(しけ)た時には、激しい揺れに見舞われます。通路や、キャットウォークを歩けば、頭もぶつけます。船酔いもしますし、(おか)への逃げ道も、当然ながらありません。シフトに就き、エンジンルームに入れば、猛烈な熱気と騒音です。そういう意味での、「お手当」です。


 過酷な労務内容の反面、お給金同様、人には恵まれました。還暦前後の機関長は、私などより遥かにマッチョで、一緒に風呂に入り力瘤を較べ、度胆を抜かれました。直属の上司である一等機関士は、荒くれマドロスのイメージとは正反対の紳士で、私を息子のように可愛がってくれました。食事担当の司厨長は、粋でいなせを絵に描いたようなサッパリした好人物で、子供心にカッコイイと思ったものでした。


 仕事内容についても記してみます。船は、いわゆるオイルタンカーです。ガソリン、ナフサ、灯油に軽油、そういった原油由来の各種精製物を、荷主のオーダーに従い、運搬するのです。沿岸部の重化学工業地帯を、北に南に、転々とするのです。通常航行中は、機関室の中でエンジンを監視したり、他に排熱回収機、電磁ポンプなど、補機類のメインテナンスをしたりします。ちなみに、航行用の燃料は重油なのですが、重油にはA〜Cまでの等級があるのをご存知でしょうか。これは粘度や、硫黄分の残留量によって区分されているもので、大雑把な言い方をすれば、A重油の方が上等、C重油の方がお粗末ということです。沿岸部を安定航行中は、燃費の安いC重油主体で構わないのですが、小回りが必要となる、入り組んだ水道や港の航行では、A重油主体の燃料供給となります。この比率を漸次変化させる機械をブレンダーと言い、これもまた補機の一つで、整備を抜かる訳にはいきません。


 そういった仕事をこなしていると、目の回るような忙しさで、一日はあっという間に過ぎてしまいます。「こなす」などとは偉そうで一端の物言いですが、仕事を覚えるのに精一杯で、戦力となり得ていたかと言えば、実に疑わしい限りです。当時は未成年でしたので、私には深夜のシフトは無く、夕方仕事を終え、美味しい夕食を頂き、また早目の風呂を頂くというのがよくある日常でした。航行中も停泊中も、天候が許す限り、風呂上がりは船尾のデッキで時間を過ごすのが好きでした。また夕食には、缶ジュースが付いてくる日もあり、機関長はいつも私に自分の分を分けてくれていましたので、後でそのデッキで頂くというのが、密かな楽しみでもありました。振り返れば、当時は本当に「コドモ」で、皆に良くして貰っていたのだと思います。


 荷物を積み込み、航行し、目的地で積み下ろす。これを仕事の一区切りとするなら、私の初仕事は、川崎沖の東京湾で無事終えたことになります。特段憧れは無かったのですが、私にとって初めての東京(大都会)というのは、東京駅を出て見上げる高層ビル群ではなく、羽田上空から見下ろす豆粒のような家々でもなく、そうして船尾のデッキから眺める、あかりの灯った夜の重工業地帯の情景そのものです。涼しく磯臭い海風、瑞々しく爽やかなオレンジジュース、そして重苦しく漂う、重油の臭い。これらは渾然一体となって、私の記憶の中に横たわっています。以前のエッセイで、嗅覚と記憶の密接不可分な関係について記した通り、今でもふとした拍子にこれらのにおいを嗅ぐと、当時の記憶が鮮烈に甦って来ます。長話になりましたが、10代の昔語りは、ひとまずここで終わりにします。




世界最大の船舶 ノック・ネヴィス(Knock Nevis)
FSO(Floating Storage and Offloading system: 浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備)としての余生が決定し、アラブ首長国連邦 ドバイの乾ドックを離れるKnock Nevis。周囲のタグボートが、オモチャのように見えます
 全長 458.45m・全幅 68.9m・260,851総t(満載時564,763重量t)という、途方もなく大きな船です。あのタイタニック号が、あれだけ豪華で広い空間を持ちながら、全長 269.1m・全幅 28.2m・46,328総tですから、正に字の如く、桁違いです。
 それよりも驚いたのは、この船が日本の横須賀、住友重工追浜造船所で建造されたものであること。併せて、「追浜」と書いて「おっぱま」と読むことを、余所者の私は初めて知りました。
 1979年の竣工以来、所有者と名前を幾度も変え、現在は航行する船としてではなく、ペルシャ湾 カタール沖のアル・シャヒーン油田でFSO(浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備)として使用されているそうです。素人の無知で余計なお世話ですが、なんだかひどく勿体無いような気がしました。
[関連リンク]

スコットランドのファルカーク・ホイール(Falkirk Wheel)
回転中のFalkirk Wheel
 一言で表すなら、船舶エレベーターです。高低差のある2つの運河を、この施設で1つに繋げ、船舶は自由に往来出来る仕組みになっています。
 シンプルかつ有機的なデザインは、周囲の田園風景の中にあっても、嫌味には思えません。そして何よりも素晴らしいのは、その機構と消費エネルギーの少なさです。Wikipediaの日本語該当ページには、「動力は22.5キロワットの電気モーターで、4分の運転に必要なエネルギーはわずか1.5キロワット時。これはヤカン8つ分の水を沸騰させる程度のエネルギーである。」とあります。自在鉤発条(ぜんまい)時計とも通じる、物理的に完成された美しさを感じます。
 一般に、高低差のある2つの水面を克服する方法としては、閘門が有名です。北米五大湖から大西洋に注ぐセントローレンス海路や、中米パナマ運河にあるものは、その典型例と言えるでしょう。構造が簡単で、サイズを大きく取り易い利点があります。ただ、工夫により軽減は出来ても、上流から下流への水の流出は不可避の問題であり、また動作自体も比較的緩慢です。
 上記「閘門」のリンクには、その代替例が示されてあり、ファルカーク・ホイールのようなボート・リフトもその一つです。そして機構・デザインとも、個人的にはこれが最も洗練されていると思えるのですが、皆さんは如何でしょうか。
[関連リンク]

鍋立山(なべたちやま)トンネル
 トンネルの本質上、全体像を望めるケースは稀ですが、細い糸のような形状とはいえ、世界最長のものは優に100kmを超えていますので、巨大構造物と呼んで差し支え無いでしょう。
 そんな数あるトンネルの中で、私が気になって仕方無いのが、表題の鍋立山トンネルです。トンネル大国日本に於いて、9000m級の鉄道トンネルはさほど珍しくもありませんが、工事は困難を極め、政治的な曲折も絡み、開通まで21年を要した、曰く付きのトンネルです。
 これはNHKのテクノパワー第4回で紹介されましたし、そのことも含めて、詳しく掘り下げた素晴らしいサイトがありますので、安易な呑み行為的で恐縮なのですが、リンクを張らせて貰うことにします(下記Techno Treasure)。
 進捗状況に差こそあれ、通常は掘り進んで行く訳ですから、月単位でそれを表した「月進」は、毎月少なくともプラスの数値が記録されて行く筈です。それが、掘れば噴き出す猛烈な圧力の土砂で、掘削マシンごと押し戻され、マイナスを記録したというのです。その後、地質改良剤の投入など地道な努力が実を結び、悲願の貫通と相成ったようです。
 この難工事を請け負ったのが西松建設。最近では、崩落事故や裏金問題など、とかく醜聞の方を耳にすることが多いのは残念なことです。ただ裏金問題などは、トンネル最先端で身を削り、汗を流す現場の技術者には、一切関係の無い問題でしょう。鍋立山トンネルの最難関部を、投げ出すことなく見事に貫通させた「ニシマツケンセツ」という響きに対し、個人的には尊敬や親しみの方を多く感じます。次は経営陣が技術者の一人ひとりに対し、義理を果たすべきではないでしょうか。乱脈な経営で社運を危うくするのは、社会に対してよりも何よりも、現場で命を懸けて汗を流す技術者たちに対する、不実だと思うのです。
[関連リンク]

テーマ:雑記 - ジャンル:コンピュータ
Libertouch103 国内発売 
2009.07.23.Thu / 23:46 

日本国内でも、ASCII配列のLibertouchが発売されるようです。




Libertouch 仕様比較表

型番 通称 接続方式 キー数 Win
App
キー荷重 キー刻印 筐体 LED Swap
Keytop
初出 入手性
(*1)
     FKB8540-001/W 103白 USB 103 カスタム
変荷重
英数 黄緑 '09/07
FKB8540-101/B 103黒
     FKB8540-051/W 103白
ハングル
英数

ハングル字母
× '09/02
FKB8540-052/B 103黒
ハングル
FKB8540-051/W 108白 108 英数

かな
'07/06
FKB8540-052/B 108黒
(*1) ◎…現行品  □…国内未発売品

 フルサイズASCII 103キー標準配列、WinApp付き、USB接続、USB1.1ハブx1搭載。付属品は荷重カスタマイズ用ラバーカップとキートップリムーバー、それにCtrlCapsLockスワップ用キートップ。8月12日発売開始、価格はオープン、実売¥19,000程度。


 韓国で先行発売されたのが今年2月。国内発売を期待する向きも、少なくはなかったと思われます。本モデルは国内向けですので、韓国モデルに有ったハングル刻印は無く、シンプルな英字刻印のみとなっています。あと目新しいトピックとしては、CtrlCapsLockスワップ用キートップが付属することでしょうか。ただ、Realforceシリーズのようなハード的対応は無く、あくまでユーザーの自助努力に付随する「アクセサリー」といった位置付けのように思えます。もう一点、鍵盤裏側のラベルに記されてある消費電力、これが100mAから300mAに変更されているようです(*1)


 今回に限らず、Libertouchシリーズ共通のことですが、交換用ラバーカップは、35g重/55g重とも各15個しか付属せず、多くのユーザーにとって、望む通りのカスタマイズは実現出来ないでしょう。別売のものが50個で¥2,480ですから、全域を変更するとなると、約¥5,000の追加出費です。初期付属分は、好意的に取るなら「無料試供品」なのかもしれませんが、穿った見方をするなら「荷重カスタマイズを売り文句にするための最小限の免罪符」に思えます。


 上記スワップ用キートップも、「メーカーからのささやかなプレゼント」程度の扱いなら構いませんが、プレスリリースの序文にまで記しているくらいですから、直後の注意書きで、ソフト的変更方法のサポートやその責任所在を余所へ丸投げしているのは、全く以て頂けません。USBハブも、2.0ではなく1.1ですし、テンキー上部の謎のスペースも、実務シーンで名刺を置くには狭すぎます。加えて奇妙なデザインのロゴと、奇妙な位置にあるLEDインジケーター。このどうしようも無い寸止め感、ムズムズ感が解消されたら、この鍵盤シリーズはもっと素敵になるのではないでしょうか。


 荷重カスタマイズといい、スワップ用キートップといい、常にRealforceの背中を追いかけつつも、Realforceにはなれない、この悲哀。これらを安易な追随と見るか、鍵盤業界でコモディティ化しつつある証と見るか…。これにより評価も変わって来るとは思いますが、「貧者のRealforce」「いつかはRealforce」よりも、LibertouchはLibertouchらしさを追求してくれた方が、より面白い鍵盤になるであろうと、個人的には思っています。


 繰り返しますが、だからといって、奇を衒ったデザインや一発芸に走れと言っているのではありません。軸擦れの少ないスムーズな押下感もさることながら、この鍵盤最大の美点は、キー戻り時の静粛性にあると思っています。この点はRealforceの難点としてよく挙げられる所で、破裂音的なパチャ付いた音を抑えるため、スイッチ内部にラバーシートを仕込むカスタマイズをしている方も居られる程です。この部分、標準品同士で比較すると、明らかにLibertouchの方が静かです。巷間には、打鍵感を犠牲にしてまで静粛性に特化した鍵盤もあるようですが、それでは本末転倒です。Libertouchは、快適スムーズな打鍵感はそのままに、この静粛性を思い切り追求しては如何でしょうか。もう既にRealforceは有るのですから、Realforceになる必要は無いと思うのです。


 ただ、それぞれの特長を打ち出した、高級路線の鍵盤はもっと出て来て欲しいと思いますし、そういう意味では、Libertouchのことも素直に歓迎しています。過当競争という名の、先の見えない消耗戦デスマーチにだけは陥って欲しくありませんが、各社が互いに良い刺激を与え合って、このセグメントももっと賑わってくれたら、個人的には大変嬉しく思います。であればこそ、僭越ながら応援の意味も兼ねて、WindowsNT系OSに於ける、レジストリ書き換え型のリマップに言及して、お開きとします。


  1. 左CtrlCapsLock
    Windows Registry Editor Version 5.00
    
    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
    "Scancode Map"=hex:00,00,00,00,00,00,00,00,03,00,00,00,1d,00,3a,00,3a,00,1d,00,\
      00,00,00,00

  2. Esc`(JIS配列の半角/全角)
    Windows Registry Editor Version 5.00
    
    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
    "Scancode Map"=hex:00,00,00,00,00,00,00,00,03,00,00,00,29,00,01,00,01,00,29,00,\
      00,00,00,00

  3. 左CtrlCapsLockEsc`(JIS配列の半角/全角)
    Windows Registry Editor Version 5.00
    
    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
    "Scancode Map"=hex:00,00,00,00,00,00,00,00,05,00,00,00,29,00,01,00,01,00,29,00,\
      1d,00,3a,00,3a,00,1d,00,00,00,00,00

  4. カスタマイズの解除(標準状態に戻す)
    Windows Registry Editor Version 5.00
    
    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
    "Scancode Map"=-

 破線内のテキストを、メモ帳などのテキストエディタにコピー&ペーストし(*2)、拡張子を.REGとして任意の名前で保存し、クリックしてのち、Windowsを再起動して下さい。カスタマイズ結果は、再起動後に反映されます。なお、レジストリは「追記」ではなく「書き換え」ですので、1.と2.をそれぞれ適用しても、3.にはなりません。一番最後に適用したものが反映されるだけです。ご注意下さい。それからカスタマイズを解除したければ、4.を適用し"Scancode Map"項を削除して下さい。標準状態に戻せます。なお、リマップについて総論的に記した拙別記事(キーカスタマイズ(リマップ))があります。幾分長いのですが、よろしければそちらもどうぞ。




[参考リンク]
製品紹介(プレスリリース) Libertouch103(富士通)
製品紹介(プレスリリース) Libertouch108(富士通)
製品紹介 Libertouch103 ハングルモデル(Leopold)

拙別記事(Libertouch103 韓国にて予約受付開始)
拙別記事(Libertouchの不具合)
拙別記事(Libertouchの「私的」不具合)
拙別記事(キーカスタマイズ(リマップ))




(*1)
Many thanks to Mr. S.

(*2)
FC2ブログでは、.REG拡張子はアップロード出来ません。.TXT拡張子ならほとんど意味が無いので、ファイルはアップロードしないことにします。大家の悪口を言う前に、店子は出て行くべきなのでしょうけれど、この点だけはどうしても解せません…。
テーマ:PC周辺機器 - ジャンル:コンピュータ
Realforce103U 国内発売 
2009.06.03.Wed / 22:03 

ラインナップの穴となっていた、Realforce103U/103UBが、国内でも発売されるようです。




RealforceASCII配列フルキーボード 仕様比較表(抜粋)

型番 通称 接続方式 キー数 Win
App
(*1)
キー荷重 キー刻印 筐体 LED DIP 初出 入手性
(*2)
     SE0200 103U USB 103 変荷重 昇華 × '09/06
SE02B0 103UB 昇華(墨)
     ML0100 101 PS/2 101 × 昇華 黄緑 '03/04
ML01K0 101W 昇華
ハングル
'07/01
ML11K0 101B レーザー
ハングル
SE1200 103U-UW USB 103 昇華
繁体字
'08/05
SE12B0 103U-UB レーザー
繁体字
SE3200 103UKW 昇華
ハングル
'08/07
SE32B0 103UKB 昇華(墨)
ハングル
(*1) ○…Win*1/App*1  ×…Win*0/App*0
(*2) ◎…現行品  □…国内未発売品

 フルサイズASCII 103キー標準配列、WinApp付き、USB接続。荷重は変荷重のみ。型番は白モデルが[SE0200]、黒モデルが[SE02B0]。東プレのラインナップ紹介ページでアナウンスされており、販売店・価格は現時点では未詳。出荷は6月5日からとのこと。

※ キーボード通販ショップShopUにて詳細が掲載されています(白モデル黒モデル)。いずれも税込¥19,999。ほか、各ショップでも順次発売されています。


 LEDが点灯した写真がありませんので、現時点では色は未詳ですが、最近のトレンドを踏まえると、恐らく青色ではなかろうかと予想します。また黒モデルの刻印も昇華印刷となっていますので、HHKBシリーズ・91UDK-G・87UBなどでお馴染みの、墨刻印仕様となるのでしょうか。

※ 予想通り青色LED・墨刻印仕様のようです。


 あと個人的に注目したのは、USB接続である点です。最近リリースされるRealforceシリーズは、配列を問わずもっぱらUSB接続で、全シリーズ仕様比較表を見ても、PS/2接続は相対的に少なくなって来ていることに気が付きます。


 もっとも最近では、PS/2コネクターの無いマザーボードも珍しくありませんし、BIOS内でUSBキーボードの設定を[Enable]にしないと最初からは使えない、ということもまず有りません。つまり「宝箱の鍵は、鍵の掛かった宝箱の中」という、ナンセンスな思いをすることも無い、ということです。


 同一モデルにPS/2・USBの選択肢があれば、個人的には手軽さから、迷わずUSBモデルを選ぶのですが、巷間ではPS/2モデルに対する一定のニーズがあることも確かです。JIS配列なら106[LA0100]、ASCII配列なら101[ML0100]あたりは、これからもずっとPS/2の定番モデルとして残しておいてくれたら、後は色々と野心的な仕様があってもいいのではないでしょうか。




[参考リンク]
製品ラインナップ紹介ページ(東プレ)
[SE0200]・[SE02B0]紹介ページ(東プレ)

製品紹介 [SE1200] 白モデル(ShopU)
製品紹介 [SE12B0] 黒モデル(ShopU)

製品紹介 [SE1200] 白モデル(ダイヤテック・オンラインショップ)
製品紹介 [SE12B0] 黒モデル(ダイヤテック・オンラインショップ)

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